室内ドアが床に擦れる。補修相談までの確認順は「すき間→丁番→下端→床」
室内ドアの下から擦れる音がすると、丁番のねじを回すか、当たっている下端を削りたくなるかもしれません。けれども、補修相談の前に残したいのは、手を加える前の接触位置です。ねじを緩めたり面材だけを削ったりすると、最初の状態が分かりにくくなります。
確認する順番は、扉と枠の全景、周囲のすき間、上下の丁番、扉下端と床、擦れ始める開閉位置です。原因名を推測するより、「どの位置で、どう動かすと触れるか」を写真と短いメモにします。扉がぐらつく、丁番が枠から浮いて見える、強い力を加えないと動かない場合は、開閉を繰り返さず相談を優先してください。
閉じた姿と枠のすき間から、接触位置を絞る

床の傷だけを接写しても、扉が枠の中でどのような位置にあるかは伝わりません。無理なく閉じられる場合は、正面から扉と枠の全体を一枚に収めます。閉じきらない場合は押し込まず、止まった位置のまま撮影してください。
全景の次に、上・吊元・戸先を近くから撮る
全景を撮ったら、扉と枠のすき間へ近づきます。上枠との間、丁番がある吊元側、ハンドルがある戸先側を、それぞれ上部と下部が分かるように残します。幅を断定する必要はありません。「上側だけ狭く見える」「戸先の下だけ枠へ近い」など、見えたままをメモすれば十分です。
- 閉じた扉と枠が一枚に入る正面写真
- 上枠と扉上端のすき間
- 吊元側の上部と下部
- 戸先側の上部と下部
すき間の写真だけで原因を決めるのではなく、後から丁番や床の状態と見比べられるようにするのが目的です。
擦れ始める開閉位置は、止めた状態か短い動画で残す
扉をゆっくり動かし、音や抵抗が出始める位置を確認します。完全に閉じた付近だけなのか、途中から広い範囲で続くのかを記録しましょう。角度を正確に測れなければ、「半分ほど開いた位置」「壁と平行になる少し前」のような表現でも構いません。
短い動画を撮る場合は、スマートフォンを持つ人と扉を動かす人を分けるか、端末を安全な位置に固定します。下端の接触を確かめるために指や定規を動く扉の下へ入れないでください。
丁番、扉下端、床の跡を分けて記録する

開閉位置が分かったら、接触に関係しそうな場所を個別に撮ります。この段階でも、丁番のねじを緩めたり扉を持ち上げたりする必要はありません。上下の丁番と下端、床の跡を同じ条件のまま残します。
上下の丁番は、正面と斜めから一組ずつ
上側と下側の丁番を、それぞれ正面と斜めから撮影します。ねじ頭、丁番と枠の境目、扉側の取り付け部分が画面に入る位置を選びましょう。カバーが付いている場合も、撮影のためだけに外すことは避け、外観と製品情報を相談先へ伝えます。
メーカー名や品番、シリーズ名が分かる場合は、それも控えてください。LIXIL製品については、公式の商品別取扱説明書とインテリア建材のサポート情報が公開されています。調整案内を参照するときは、目の前のドアに該当する製品か確認してから扱います。
下端は外さず、床と一緒に低い位置から見る
扉下端の接写は、扉を取り外さずに見える範囲で撮ります。擦れていると思われる部分だけでなく、その左右も入れると、接触範囲を比較できます。室内側と廊下側の両方から見えるなら、それぞれ一枚ずつ残してください。
床は、擦れ跡の始点と終点が分かる引きの写真と、表面の傷を見せる斜めからの写真を用意します。扉の軌道と跡が重なるか、床に段差や盛り上がって見える箇所があるかも確認します。寸法を添える場合は、扉を止めた状態で定規を傷の横へ置き、動く扉の下には差し込みません。
写真を開閉状況と結び、補修相談の一式にする

写真がそろったら、撮影順の説明ではなく、相談相手が状態をたどれる順に並べます。全景から始め、すき間、丁番、下端、床の跡へ進み、必要なら最後に開閉動画を添えます。
発生時期と「手を加えたか」も書き添える
相談文には、いつ気づいたか、急に始まったか徐々に気になったか、どの開閉位置で擦れるかを記載します。直前に床工事や家具の移動、扉への衝突など、実際にあった出来事があれば併記します。心当たりがなければ、推測で原因を埋める必要はありません。
すでにねじを回した、扉を持ち上げた、下端を削ったなどの作業がある場合は、その内容も隠さず伝えます。何もしていなければ、「調整・切削はしていない」と一言添えると、撮影時点の状態が明確になります。
相談文は、観察できた事実だけで組み立てる
相談文の型
「[部屋・廊下などの場所]の室内開き戸です。[気づいた時期]から、[閉じる直前・半分ほど開いた位置など]で扉下端が床に擦れます。枠とのすき間、上下の丁番、扉下端、床の跡を撮影しました。[調整や切削の有無]。メーカー・品番は[分かる情報/不明]です。」
HouseTailorsへの相談を検討している場合は、記録した写真とこのメモをお問い合わせフォームから送れます。製品名が分からないときは「不明」とし、分かる範囲の写真を添えてください。
室内ドアの床擦れは、当たっている下端だけを見るのではなく、扉と枠の全景から始めると状況を共有しやすくなります。すき間、丁番、下端、床、開閉位置の順で、作業前の状態を一続きの記録にして相談へつなげましょう。
